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60歳からのマイライフ(2回目のケーキカット)

新聞で「60歳からのマイライフ」として、50~60歳のリフォーム熱が盛んである事を記事にしておりました。
この年代は、子育ても終わり、夫婦二人になった(近い将来そうなる)ので、部屋数が余り、家庭環境の変化や設備の老朽化等で、リフォームを考えるタイミングかもしれません。そこで自分も含めこの年代でリフォームをする場合のコンセプトを考えてみたいと思います。

人それぞれ条件が違うと思いますが、幾つか代表的なものを上げてみました。

  1. サラリーマンであれば、定年を迎え今後の第二の人生を如何楽しく過ごすか。その為にご夫婦にとって共にできる趣味であれば、その為の空間が必要でしょうし、また別々の趣味であれば、それぞれにとって欲しい空間があると思います。
  2. 仕事はまだまだ現役であるが、10~15年後ではリフォームする意欲と健康(リフォームするにはお金もさることながら、体力と意欲が必要)が心配なので、今まだ体力のあるうちに、住まいをリセットしたい。
  3. 終の棲家として20年以上住む事ができるような家にリフォームをしたい。
  4. 夫婦どちらかが寝たきりになることや、車椅子が必要になった時の場合を考え、バリアフリーなどその準備の為のリフォームをする。
  5. 夫は、今も現役で仕事をしているが、今まで企業戦士(仕事人間)として過ごしてきた。妻は専業主婦として忙しく過ごしてきたが、これからは、ホームパーティー等して親しい友人を招き、夫婦でもっと生活を楽しみたい。そんなことのできるリフォームをしたい。
  6. 首都圏に住んでいるので諦めていたが、風・光・緑(植物)・野鳥等の自然を肌身(毎日の生活の中)で感じたい。そんなリフォームならしたい。

人それぞれで、100人いれば100種類のリフォームが、必要です。若い時、子供を育てる時期は、与えられた空間で過ごせたのですが(時代もそうせざるを得ない状況でした)、このタイミングでは、もう自分たち夫婦の思うように生きることが許されるのではないでしょうか。
またそう考える人が多くなったので、新聞記事にあるように、<第二の人生>に向けた夫婦の再びの共同作業(二回目のケーキカット)をしている人が多くなったのではないでしょうか。
そして、社会やメーカーのお仕着せでない、自分達にとって楽しく過ごせる空間をリフォームすることが、求められていると思います。

河本勝也

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