4. バリアフリーリフォームとは何ですか?
誰でも知っているバリアフリーとは、床に段差がないこと。トイレや浴室、玄関、階段に
手すりを設ける。浴室、トイレのドアは内開きでなく、外開きか、引き戸にする。
廊下やトイレ、浴室の間口を大きくして車イスも通れるようにする。
などが高齢者や障害者に対する一般的なチェックポイントとしてあげられますが、
これは設備面のリフォームに過ぎません。
ここでは築25年ほどのマンションのバリアリフォームを例に心のバリアをなくす
リフォームがとても重要だということにスポットを当ててお話したいと思います。
数年前脳梗塞で大手術をされたにもかかわらず、「もうこれ以上病院で出来ることは
ないので、自宅に帰ってリハビリをしてください」と寝たきりで点滴も毎日しなければ
いけない状態のお父様を自宅マンションに連れて帰りたいので、至急介護の出来る
部屋をリフォームして欲しいと奥様と娘さんの依頼でリフォームをすることになりました。
まず寝室をどこにするかが大きな鍵になりました。
24時間体制で看護しなければならないので、ダイニングキッチンに隣接する和室の
居間を洋室に変更する提案をしましたが、頻繁に出入りする医者と看護士や
ケアマネージャーの方たちの話を患者に聞かせたくない場合もあるとのことで、
寝室の南側の書斎に使っていた洋室の間仕切りを取り払い、ワンルームにして
車イスでもまっすぐ廊下に出られるよう出入り口の位置を変更することになりました。
北側の寝室は今まで通り奥様のベッドを置き、お父様のベッドは医療設備をベッド廻りに
置かなければならないし、診察も受けやすいように南側の日当たりの良い、
外が眺められる部屋の中央の場所に設置したことで、お父様の気持ちも次第に
明るくなられたとのこと。又昼間はヘルパーさんや看護士さんが来てくれるので、
奥様は居間で少し休息をとったり、励ましに来てくれる親戚、友人の方たちとも
お父様の睡眠を妨げず、おしゃべりも出来るので、奥様のメンタル面での
バリアフリーを作れたことが頑張り過ぎない介護であり、介護する人の気持ちを
やわらかくしながら持続させるための大切なバリアフリーリフォームと言えるでしょう。
心のバリアを無くすこと。高齢者、身障者の方の機能面だけの追及ではなく、
過度に特別扱いをしない、視覚的にもわざとらしくないデザイン性のあるもので、
心を開放してあげることが私たちの使命ではないかと感じています。
・・・・・・・by Yok つづく
